札幌中央区のセミパーソナルジム
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札幌中央区のセミパーソナルジム

筋トレ倶楽部Hoppy

ようこそHOPPYジムへ ──その扉の奥には、物語がある 1-1

Hoppyの物語

2026年1月28日

札幌の小さな筋トレジム「HOPPY」。ここはただの運動施設ではない。仕事に疲れた者、夢を諦めた者、家庭を失った者──誰もがもう一度自分を取り戻す場所だ。トレーナーの岡田は、無理をさせず、個々の心にそっと寄り添う。相談役のフクロカは、静かに見守りながら、会員たちの揺れる心に寄り添う。モッティ、ルル、ボニーら仲間たちは、それぞれの過去と向き合いながら、少しずつ変わっていく。ここで働くとは、生きるとは何か。人を支えるとはどういうことか──。筋トレを通して交差する人々の再生と絆の物語。やがて現れるライバルジム「IRON HELL」との激しい価値観の衝突。かつての仲間が去り、新たな葛藤が生まれる中でも、彼らは諦めず向き合う。

主要キャラクター

  1. 岡田(おかだ)氏

    • 人間/トレーナー

    • HOPPY代表。指導哲学の中心人物。

  2. フクロカ

    • 動物:フクロウ

    • HOPPYの相談役・語り手。ジム全体をやさしく見守る存在。

  3. ルル

    • 動物:シカ

    • HOPPY会員。元陸上競技選手でリレー挫折の傷を抱える。

  4. モッティ

    • 動物:マーモット

    • HOPPY会員。こももの兄で、妹を支えつつジムを続ける。

  5. ボニー

    • 動物:ブタ

    • HOPPY会員。娘ベニーとの思い出を胸に抱え、再生を目指す。


第二章~第五章で登場するキャラクター

  1. ゴリラーマン

    • 動物:ゴリラ

    • 最初はIRON HELLのアシスタントコーチ

    • クロノスを尊敬しつつも、結果至上主義には疑問を抱く。豪快かつ温かみのある指導者。

  2. こもも

    • 動物:マーモットのこども

    • モッティの妹。モデルの梅島ななこを「ママ」と呼び憧れていた(実母ではない)。

    • 素直で純粋な小学生。

  3. ベニー

    • 動物:ブタのこども(小さな子ブタ)

    • ボニーの娘。

  4. ボニーの元妻 チッチ

    • 動物:ブタの中年女性

    • ベニーの母親。

    • 優しくも厳しさを持つ母親の佇まい。

  5. クロノス

    • 動物:コブラ

    • 結果至上主義を掲げる指導者。ルル、ゴリラーマンに影響を与える。

    • 厳しくもカリスマ性のある人物。岡田氏とは指導方針で対立する。

  6. 梅島なな子

    • 人間:みんなのあこがれ芸能人。元アイドル、現在フィットネスインフルエンサー。BIG3でスタイル抜群のYouTubeの発信者

第一章 揺れる心 再生の朝

第1話「ジムの朝と三人の揺れる心」

午前8時15分。
HOPPYの大きな窓ガラスから、やわらかい朝の光が差し込んでいる。床は木目のフローリングで、重い鉄のダンベルやバーベルが並ぶラックが壁沿いにずらりと並んでいる。壁には「MUSCLE TRAINING CLUB HOPPY」のロゴや、筋トレのポスターが鮮やかに貼られている。空気は少しひんやりしていて、木の柱がわずかにきしむ音がかすかに響いている。

ジムの奥、ひときわ静かな場所に3人の会員がいる。手前のバーを握る人物は──


ルルは背が高く、まるで鹿(しか)のように細長い体つきをしている。肩から首にかけて茶色の毛がうっすら生えており、頭の両側にはかっこいい角がにょきりと伸びている。今日は黒いタンクトップにグレーのショートパンツを履き、両手でバーベルのシャフト(棒)をしっかり握りしめている。背中がわずかに丸まっており、胸の前でバーベルを支えようとするたびに、額に汗が浮かび、角が小さく揺れる。息を小刻みに吸い込むたびに背筋が震えている。

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その隣には、モッティがマットの上に座り込んでいる。体は丸く、まるでマーモットのような(※??)淡い茶色をしており、頬にはぽってりとした丸みがある。つぶらな黒い瞳で床を見つめながら、青い半袖シャツと紺の長ズボン姿。靴紐をほどいては結び直す手つきは、どこか不安げだ。指先は震えており、小声で「今日も、うまくできるかな……」とつぶやいている。その視線は遠くのポスターに向かい、まるで心のどこかで「失敗したくない」という気持ちを抱えているように見える。

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さらに奥のベンチには、ボニーが座っている。淡いピンク色の肌に、丸い鼻としっとりした頬が愛らしいが、その表情には哀愁がにじむ。今日は黒いタンクトップにグレーのショートパンツを身に着け、額には黄色いタオルを当てて汗を拭いている。タオルをぎゅっと握る手には、まだ家庭の重みが残っているようで、彼は小さく背を丸めてうつむき、目だけをそっと伏せている。その姿勢からは、孤独が伝わってくる。

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そのとき、ジムの奥からかすかに、柔らかい羽ばたきの音がした。ふんわりと広がる茶色い羽根が、静かに机と椅子の置かれた一角に姿を現す。大きな丸い瞳はゆったりと穏やかに開かれ、三人の会員をやさしく見つめている。その姿はまるで、森の奥からそっと寄り添うようなふくろうそのもの。フクロカは羽を軽く揺らしながら、一言も発せずにジムの全体を優しく見守っている。

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そのとき、扉の向こうからしっかりとした足音が近づいてきた。扉がゆっくりと開き、背筋を伸ばした男性が一歩踏み出す。彼が──トレーナー岡田だ。髪は黒く短く整えられ、白いトレーニングシャツに黒いスウェットパンツを着ている。筋肉質な腕と胸からは、学校では学べない“鍛え抜いた体”の説得力があふれている。顔立ちはきりっとしていて、目に映る優しさと強さは、誰にでもすぐ分かる。

岡田氏は大きく深呼吸し、胸に手を当てると、やわらかく微笑んで口を開いた。

「おはようございます、みなさん」

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ルルはバーベルを握ったまま一瞬顔を上げ、眉間に寄せたしわをすっと緩める。モッティは靴紐を結ぶ手を止めて少し背すじを伸ばし、じっと岡田氏の方を見据えた。ボニーはタオルを額からおろして、疲れた目で彼を見返す。そのとき、フクロカは大きな瞳で静かに見守り、記録ノートのページをそっとめくった。

岡田氏は窓の外をちらりと眺め、再びみんなの方を向いて落ち着いた声で言った。

「さて、今日はね、『自分を許す』って話から始めようか。ルル、バーベルを胸の前まで──」

ルルは床を見つめたままわずかにうなずき、ゆっくりとバーベルを持ち上げた。腕から肩にかけてうっすらと震えが走るが、額の汗が朝の光にきらりと光った。その姿からは、「怖い。でも逃げない」という強い意志が感じられた。


その横で、ボニーがタオルを握りしめたまま小声でつぶやいた。

「岡田さんの言葉はいつもシンプルだけど……なんだか心が軽くなる気がするよ」

フクロカは、静かにノートを開き直し、心の中でつぶやいた。

――ここはただの筋トレジムではない。
ここだからこそ生まれる物語が、すでに動き出している。

その声はかすかに胸を揺さぶり、これから始まる一日の幕開けを優しく告げていた。

マンガ新約HOPPY物語