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筋トレ倶楽部Hoppy

HOPPYの仲間たち |第19話「岡田氏のパーソナル ルル 編」

Hoppyの物語

2025年8月24日

HOPPYの仲間たち ~ジムで見つけた僕の居場所~
第19話「ルル × スクワット編」


ルルのスクワットは、美しかった。
フォームは深く、ブレも少ない。
足裏のバランスも、腹圧のコントロールも身につけた。

でも――。

「……伸び悩んでるな」

ラックにバーベルを戻して、LULUは小さく呟いた。


その様子を見ていた岡田氏が、声をかける。

「ルル、今のスクワット。すごく安定してたよ。
でも、もう一つ見てみようか。“バーの軌道”だ」

「バーの軌道?」

「そう。しゃがんで、立ち上がる間――バーの通る道、見えてる?」


LULUは少し黙って、天井を見上げた。
「……いや、正直、意識したことなかったです」

岡田氏は静かにうなずいた。

「フォームが良くなると、“力の伝わり方”に意識が向いてくる。
でもね、重さをまっすぐ受けて、まっすぐ返すためには――
“バーが垂直に動いてるかどうか”って、すごく大事なんだ」


ルルは考えるように、目を伏せる。

「……垂直、ですか」

「たとえば、しゃがんだ時にバーが前に行ってない?
戻る時、ほんの少し後ろにズレてない?
そのたった数センチで、膝や腰にかかる負荷が大きく変わるんだ」


岡田氏はスッとチョークで床に白線を引いた。

「これがバーの軌道。垂直に上下する。
それが崩れると、パワーのロスになる。
フォームがよくても、軌道がズレてたら、
“効率よく重さを扱えない”ってことになる」


ルルは静かにラックの前に立ち、
呼吸を整えた。

画像

バーベルを担ぎ、しゃがむ。
戻る。

「……!」

ほんの少し、バーが後ろへ流れた感覚。
今まで“気づかなかったズレ”が、
一度知っただけで、はっきりわかる。


「……これは、ハマりますね」

ルルが笑った。

岡田氏も笑って返す。

「上手くなればなるほど、繊細なズレに気づける。
それが、“次のレベル”ってやつだよ」


今日のひとこと
「ほんの数センチの気づきが、未来を変えていく。」

次回 第20話 「モッティ × デッドリフト編」

マンガ第1章HOPPY入会編