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筋トレ倶楽部Hoppy

HOPPYの仲間たち |第20話「岡田氏のパーソナル モッティ 編」

Hoppyの物語

2025年8月31日

HOPPYの仲間たち ~ジムで見つけた僕の居場所~
第20話「岡田氏のパーソナル×モッティ × デッドリフト編」

「モッティ、ちょっとこっち来てみて」

岡田氏が、空いているデッドリフトエリアから手招きした。


「こないだ、BONNYに言われてやってみたんだって?
デッドリフト、けっこうスッと上がったって聞いたよ」

「……あ、はい。なんとなく…ですけど、重くてもスクワットより楽に感じたんです」

モッティは少し照れたように笑う。


岡田氏は軽くうなずいた。

「実はそれ、“なんとなく”じゃないんだよ。ちゃんと理由がある」

モッティがきょとんと首をかしげる。


「モッティって、脚が短めで、腕が長いでしょ?」

「……えっ、そ、そうですね…たぶん」

「その体型、実はデッドリフトにすごく向いてるんだ。
動作の始点が低い分、床から引く距離が短くて済む。
さらに、腕が長いから腰を落としすぎなくてもバーが握れる。
つまり――モッティの骨格は“引く動作”にすごく合ってるってこと」


モッティは目を丸くした。

「そ、そんなふうに考えたことなかったです……!」


「それに、モッティは内ももが強い。
前にやったとき、自然と足幅広めのフォームになってただろ?」

「あ……はい。僕、最初からその方がやりやすくて」

「それも、体が自然に“得意な動き”を選んでる証拠なんだよ」


岡田氏は言葉を続けた。

「スクワットのとき、腹圧の扱いで苦戦してたよね?
でも、デッドリフトなら“内側の強さ”と“構造の良さ”で、かなり優位に動ける」


モッティは、もう一度バーの前に立った。
フォームを調整しながら、バーを握る。

「……よいしょっ」

すっと引き上がるバー。
その手応えは、前よりもずっと確かなものだった。


「僕……ほんとに、デッドリフト得意かもしれないです」

画像

モッティが笑った。
岡田氏も、うれしそうにうなずいた。


今日のひとこと
「なんとなくできた」が「だからできる」になるとき、人は強くなれる。

次回  第21話 岡田氏のパーソナル×ボニー× ベンチプレス編

マンガ第1章HOPPY入会編