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筋トレ倶楽部Hoppy

ようこそHOPPYジムへ ──その扉の奥には、物語がある 5-3

Hoppyの物語

2026年6月7日

第3話「HOPPYの絆~三人が再び交わる場所~」

 

朝のHOPPY。

スクワットラックのあたりで、モッティとボニーがいつものように準備運動をしている。

「今日のメニュー、スクワット?」「そうだな。あとベンチも入れるか」

そんな会話に、聞き覚えのある声がふわりと入った。

「……なら、俺も混ぜてよ」

振り返った二人の顔がぱっと明るくなる。そこには、ルルが立っていた。

「ルル!」「おかえり!」

ボニーとモッティが手を挙げ、三人は自然にハイタッチを交わした。

ほんの一瞬で、HOPPYの空気がパッと変わる。器具の音、笑い声、そして互いの呼吸が心地よく響き合っていた。

 

岡田氏がゆっくりと近づく。

スクワットラックの前でフォームを確認しながら、ルルに一言。

「肩の力が抜けてるな。でも、顔つきは前よりいいよ」

「……ありがとうございます」

短い言葉の中に、たくさんの想いが込められていた。

そして、岡田氏は他の二人にもそれぞれ目を向ける。

「ボニー、重量増えてきたね。前より受けの姿勢が安定してる」

「最近、家で床の上のブリッジしてますから」

「そういう努力、ちゃんと伝わってるよ。モッティ、今日は?」 

「こももに頼まれてスクワット復習です」

「そっか、いいね。兄ちゃんだけど、ちゃんとトレーナーでもあるな」

三人はそれぞれの今を語り合いながら、しっかりとバーベルに向き合っていた。

それぞれの心には、過去と、そして未来への決意が静かに宿っていた。

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その日の午後。

扉が開き、一人の中年女性がそっとジムに入ってきた。

白い毛並みにふわりとしたスカーフ。少し不安げに見渡していた。

「はじめて……なんですけど……」

岡田氏がカウンターから顔を出す。「どうぞ、見学でも体験でも。今日はご予約いただいてましたよね」

「あ、はい。白雪しずかです……」

女性は小さく頭を下げたが、どこかまだ緊張している様子だった。

そんな彼女に、ボニーがにこやかに声をかけた。

「うち、最初は誰でも不安になりますよ。でも大丈夫です。器具の説明、俺がします」

モッティがにこっと笑って、横から補足する。

「使い方の注意とか、安全にできる方法とか、ちゃんとゆっくり教えますからね」

ルルも横から、「……迷ってるなら、ちょっと一緒に動いてみる? 案外、気が楽になるよ」と言った。

しずかは少し戸惑いながらも、「はい」と頷き、三人に導かれて軽いメニューを試してみることになった。

 

カウンター奥。

フクロカが記録ノートを開きながら、静かにその様子を見つめていた。

「HOPPYはただ、戻ってくる場所じゃない。新しい誰かの“始まり”でもある」

その言葉が、ページにそっと記された。

 

その夜。

三人としずかは、ジムの玄関で靴を履きながら談笑していた。

「また来てもいいですか?」としずかが言うと、

ボニーが笑って「いつでも」と答えた。

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モッティがドアを開け、夜風が吹き込む。

しずかが岡田氏に「入会、お願いしてもいいですか?」と小さく頭を下げた。

「もちろんです。ここは、あなたの居場所にもなりますよ」と岡田氏。

しずかは嬉しそうに「では、これから皆さん、いろいろ教えてくださいね」と三人に頭を下げた。

ルルが最後に外へ出て、ゆっくりとドアを閉めた。

静かに響く、その音。

 

フクロカはノートの最終ページに、一文を記す。

――すべては、ほんの小さな一歩から。

そして、そっとペンを置いた。

つづく

最終章
第4話「秘密の扉~あこがれの人はすぐそこにいた~」

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